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呪縛を解くのは・・・(11)

会話メインだと情景が上手く入れられなくて短くなってしまいます。もうちょい会話も盛り上げたかったのですが難しいです(^_^;)



“愛…”

ジュリエナの言葉をポツリと繰り返し視線を落とした。

“…それがないと復讐は叶わないのですか?”

俯いて問い、もう何杯も飲んでいる紅茶のカップを持つ手にぎゅっと力がこもった。

“…そうね、見返したいならまず役者として成功しなければならないでしょう?その為には色々な役をこなしていかなければ成長できないわ。そんな時愛を否定していては愛のある役、演技は出来ないでしょう?”

それを聞いて、キョーコは蓮の事を思い出していた。どんな役でもこなしてしまう蓮がダークムーンのときは美月への恋心が表現できず苦しんでいたのだ。いつか堂々と蓮の隣に立てる役者になりたいと思っていたキョーコだったが、復讐どころか役者としても成長できないのかと唇を噛んだ。ジュリエナはキョーコの髪を優しく撫で

“でも、本当に愛を否定しているわけではないでしょう?”

キョーコはピクリと反応しジュリエナを見る。そして確信を持ったその瞳とかち合った。

“確かに、愛を受け入れてもらえなかったり一緒に育てていけなかった人もいるけれど、その後キョーコが知り合った人たちは?愛はない?”

復讐を誓ってその後出会った人、奏江や社長やマリアちゃんや・・様々な人を思い浮かべ知らず知らずキョーコの顔が緩んでいた。

“あなたが今思い浮かべた人たちはみんなあなたを大切に想っているはずよ?もちろん私も夫もね”
“でも、恋愛の愛情では・・・”
“種類が分けられていても愛は愛でしょう?根本的には繋がっていると思うわ。だからどうか否定しないで・・でないと私はあなたに片想いになってしまうわ?”
“ええ!?片想いってっそんな・・”
“あら、だって私はキョーコを誰よりも愛してるって思ってるわよ?だから今までのあなたの生き方にも感謝してるわ。だって今までのキョーコが私と出会わせてくれたんだもの”

日本人であるキョーコはこのストレートな物言いに慣れていない。だから愛してるなどと例え同姓に言われたってドギマギしてしまう。なんて返答していいのかも分からずオロオロするが、ただじんわりと暖かいものがこみ上げてくる感じがしていた。子供の頃から否定され続けていたのが初めて受け入れて貰えたようで、どう表現して良いのか分からない想いは堰を切ったように瞳から頬を伝い流れ落ちる。ジュリエナはキョーコをそっと抱きしめ子供をあやす様に背中をトントンたたいた。

“キョーコ…大丈夫よ?あなたはちゃんと愛されてるんだから、よく頑張ったわね…”

優しく優しく囁かれジュリエナの腕の中で安心しきったキョーコはすがりつき声をあげて泣いていた。

“ごっごめ…なさっ……ふぇっ”
“いいのよ、いっぱい泣いて全部吐き出して洗い流してしまいなさい。そうして全部流した後には綺麗な綺麗な宝物がでてくるのよ?きっとそれはね・・”

お伽話でもするようにゆっくりと語られる言葉はキョーコにとても心地よくて泣き疲れて眠ってしまうまでずっと続いていた。



続く
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