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呪縛を解くのは・・・(10)

またまた短いのです。会話ばかりで進みが遅いですがよろしかったらどうぞ・・。



“・・・ジュリエナさんの淹れた紅茶・・美味しいです”

キョーコは半分ほど減ったカップの中身に目を落としながらつぶやいた。ジュリエナは顔を綻ばせ

“そう?ありがとう、家ではね紅茶だけは私が淹れてるのよ、私の母が紅茶淹れるの上手だったから子供の頃に教え込まれたわ”
“お母様…に?”
“ええ、でもいくら技術を覚えても肝心なものが入ってないと美味しくならないって言われたわ”
“肝心なもの・・ですか?”
“紅茶を淹れる相手への愛情よ?”

母親、愛情などの言葉が出てきて一瞬身を硬くしたキョーコだったが、これから話す事への勢いをつけるように紅茶を飲み干しジュリエナをまっすぐ見つめた。

“ジュリエナさん、私は自分の母からお茶の淹れ方も愛情も学べなかったように思います”

そう切り出したキョーコは自分の幼少の頃の話や母親との関係、学校のことも不破との事や芸能界へ入ったきっかけ、今までのいきさつを淡々と語った。ジュリエナはそんなキョーコを優しく見つめて相槌をうって聞いていた。
そうして全てを吐き出すように語ったキョーコを労わるように新しく淹れ直した熱い紅茶を差し出した。

“…有難うございます”

ジュリエナは今度はキョーコの横に座り肩にその手を乗せて優しい眼差しを向け

“キョーコが愛情に否定的なのはそんなことがあったからなのね…私にはキョーコの辛さを全て理解する事は出来ないけれど、でもその彼にはキョーコが今よりもっといい女になって見返してやりなさい?ま、今でも十分魅力的だけれど”

キョーコはジュリエナの意外な言葉に目を見開いた。復讐なんて見返してやるなんて不純な動機で芸能界に入ったことを否定されると思っていたから・・・。何故?と戸惑い気味に問いかける瞳にジュリエナは

“当然の報いよ、そんな奴叩きのめしてしまいなさい”

物騒な台詞とは裏腹ににっこりと壮絶に美しく微笑う美女に恐れを感じるキョーコにジュリエナの言葉が続く。

“でも見返すにはキョーコはこれを取り戻さないと叶わぬ夢になると思うわ”
“…それは”
“愛よ!”

揺らぐことのない強い視線をキョーコに向けきっぱりと言った。



続く
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