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無自覚な嫉妬

久しぶりに更新しました。断片的にネタがあって、書いてみたいと思うものの、上手くまとまりません。のんびりペースでやってます。この話はキョーコが嫉妬してる話です。

「あ、ここにも貼ってある・・・」

最近街のあちこちで見かけるポスター。指輪をはめた女性の手をとって神々スマイルの男性。女性から見た視点でポスターにも手しか写っていないため、世の女性たちはまるで自分がこの女性の立場になっているような錯覚を起こしてしまうだろう。

「あ!蓮のポスター!!いいな~私もこんな風に見つめられたい~」
「この蓮の顔いいよね~」

キョーコの背後で楽しげな女の子たちの会話が通り過ぎて行く。キョーコは肩にかけたトートバッグの持ち手をぎゅっと握りしめ足早にその場を去った。


夕方のラブミー部室。キョーコはこの後特に収録等ないので、椹さんに頼まれた雑用をテキパキと片付けて一息ついていた。手近にあった雑誌をパラパラ見るともなしに捲っていると

「敦賀さん・・・」

先程ポスターで見た笑顔が飛び込んでくると、胸が苦しいようなズキズキと痛むようなそこから逃げ出したいようないろんな感情が膨れ上がり、気がつくと黒いものがキョーコの周りを渦巻いている。
以前から苦手ではあった。と、いうより神々スマイルは眩しすぎて直視すると精神的に消耗するのだ。
でも、このポスターやCMをよく観るようになってから辛くて嫌でたまらない。

(こんな美しい笑顔が嫌って…しかも崇拝する大先輩なのに失礼にも程があるわよね…それにしてもどうしてこんなにもやもやいらいらするのかしら?)

もう一度かの大先輩のページを見てみる。いつからかキョーコにもこんな笑顔を向けてくれるようになったので、出会った頃よりは嫌われていないだろうと思っているキョーコだが・・・。宝石メーカーの宣伝なので、写真には綺麗なほっそりとした白い手の長い指には煌めく指輪がはまっている。その手をとる敦賀さんの神々スマイル。

(イヤダ、ソノカオ・・ダレニムケテイルノ・・!)

「……コ?」

(イヤ!イヤダ・・ワタシイガイニ・・)

「もー!キョーコってば!!」

突然キョーコの頭上から大親友の大声が降って来た。

「あ!モー子さん」

キョーコの周りに渦巻いていた黒いものが消え去りピンク色のオーラが拡がり出す。

「もー!ノックしても返事ないし、声かけても反応ないし、寝てたの?」
「うん?ボーっとしててそのまま寝ちゃってたのかな?ごめんね、モー子さん」
「・・べっ別に具合悪いとかじゃないならいいのよ。それより椹さんから雑用頼まれたわよ」
「あ、うんすぐここ片付けるね」

キョーコはさっきまで見ていた雑誌を閉じてラックに戻した。開かれていたページは奏江も見ていた。なんせ声をかけて気がつくまであのページに食らいついていたのだから。そして

(私以外に・・て言ってた。・・・この子は先輩俳優への恋心も無自覚なら嫉妬してる事にも自覚ないのね。そろそろ動かないと一生手に入らないですよ、敦賀さん・・)

いそいそと動き回るキョーコを眺めながら奏江は深いため息をついた。




終り

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