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酒のチカラ(後編)

キョーコさんが酒に強い!ってところをもっと書きたかったのですが、上手く書けなかったです(笑)よろしかったらどうぞ・・。
「・・・キョーコちゃん、大丈夫?」
「え?何がですか、社さん」

社が何を言わんとしているのかさっぱり分からず聞き返すキョーコ。

「いやあのさ、俺達より早いペースでガンガン飲んでるなー…と」
「ええ!?すみません!!私ったら気が回らず・・!」

テーブルに頭を突っ伏すのを、向かいから伸びてきた蓮の長い腕によって阻止される。

「…そうじゃなくて、かなりの量飲んでるみたいだから酔わないか心配になっただけだよ」

ふわりと笑み、伸ばした腕はキョーコの頭をポンポンとあやすようにたたいた。

「はあ、特に身体に異常はありませんが・・・」

キョーコが語る通り、見た目にはどこも変化がない。席を立っても足がふらつく様子もなく、呂律が回らないなんてこともなく、しいて言えばアルコールが入ったせいで頬がほんのり染まっている位か・・。

(意外にもキョーコちゃん、相当酒に強かったんだ・・・でも蓮も強いほうだし、俺はもうそろそろ限界かな・・頃合を見計らって・・・)

社はお邪魔虫は退散すべく算段を始める。

(最上さんてこんなに酒強いんだ・・俺も強いと思うけどもしやそれ以上!?何か挑戦されてる気分になってきた・・・)

蓮は柔らかい微笑を浮かべたまま闘志を燃やしつつある。

(いっそ酔えるものなら酔っ払ってしまいたい!!そうして敦賀さんに気持ち伝えてお酒の席のことだからと軽く流してもらっちゃったりなんかして・・・はぁ、酒の勢いでなんて情けないけど、大先輩にこんな想い抱いてるなんて正気の沙汰じゃないわ・・酔ってでもいなきゃ口に出来ない!のに酒に飲まれない自分が憎い!!)



三者三様様々な思いを抱えつつ数時間後、社は暫く前に退散し蓮は自分の許容量以上飲んで平静を装ってはいたが、キョーコに心配され蓮のマンションに一緒に来ていた。キョーコが一番多く飲んでいたのにほとんど素面の状態だったのは言うまでもないが・・・。

「敦賀さんご気分はどうですか?」

リビングで崩れ落ちるように座り込んだ蓮に急いで水を渡して上着を脱がせ衣服を緩める。

「…ごめんね?最上さん、格好悪いな俺……」
「敦賀さんが格好悪いなんて言ったらこの世に格好いい人なんていなくなっちゃいますよ!!」
「ははっ…ありがとう」

テーブルにうつ伏せる様にして顔はキョーコに向けて微笑む。体調悪げな表情がなんとも艶かしい。キョーコは顔が火照るのを感じながらも

「少し横になられた方が楽になるかもしれませんよ?移動するの辛いようでしたら掛けるものお持ちしますので・・・」

立ち上がりかけたキョーコの腕を振りほどける強さで掴まれる。

「…ここにいて?」

この色気をばら撒く先輩から離れることも出来ず結果的に膝枕をすることになってしまったキョーコだった。



「…前にも…こんなことがあったね…」

キョーコの膝に頭を乗せ、目を閉じたままポツリポツリと言葉を紡ぐ。

「…そうですね、確かダークムーンのロケの時・・・」

キョーコは無意識の内に蓮のさらさらの髪を優しく撫で、そのときのことを思い出していた。

(あの時もこうして髪を撫でてたんだったわ、さらさらで気持ちよくってそのうち私も寝ちゃったんだっけ・・変わらないな敦賀さんは…大人だから当たり前だけど…彫りの深い顔立ちに長いまつ毛、女性が羨むきめ細かい肌・・・)

「私あの時敦賀さんに寝顔見られて恥ずかし…っと寝ちゃいました?敦賀さん」

さっきより膝に重みを感じるから寝てしまったのかもしれないと思いながらも頭を撫で続け

「はあぁ~やっぱりお酒の勢いで告白なんて駄目よね…パッと振られてヤケ酒飲んで明日には忘れてしまえ!って思ってたのに…っていうか私そもそも全然酔ってないわ…」

自嘲気味につぶやき視線を落とすと無表情で固まった先輩俳優と目が合った。

「…!!!!」
「も…がみさ、今の本当?」
「い、いえあの、ほ、本当といいますかなんというか・・」

膝枕状態では逃げることも出来ず、俯けば蓮の顔があるわけで目のやり場もなくおろおろしていると

「俺はずっと最上さんのこと好きだったよ…今はもっと君を愛してる…だから最上さんも俺にそういう気持ちを持っていてくれたなら嬉しい……」

キョーコは予想もしていなかったことを告げられ頭の中が真っ白になっていた。
蓮はゆっくり起き上がりキョーコの頬をその手で包みこんだ。

「ずいぶん遠回りしてたんだな…お互いに」

キョーコの瞳から大粒の涙がこぼれた。
蓮がそれを指で拭い、二人の距離は更に縮まっていった。




終わり


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