スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

キョーコさんの儀式

本誌10号の扉絵から妄想してみました。まとまり悪いですが・・・。


早朝、だるまの形をした目覚まし時計は、大抵その役目を果たす前にその持ち主によって止められる。
布団の中で「う~ん」とのびをしてむっくりと起き上がり、そして目をこすりながらある一点を見つめる。
見つめた先の壁にはかつて復讐を誓った不破のポスターが貼ってあった。そしてその横にはそれより少し小さめのサイズで、尊敬し崇拝し目標とする先輩のが貼ってあった。そして今は・・・
復讐相手のものはなく、もう一人の先輩のポスターが貼ってある。ただ、以前と違うのはその大きさだ。

抱かれたい男NO.1といわれる先輩俳優の顔がアップで

<目を逸らすな!>

特大ポスターに書かれた文字。その言葉通り強い意志を宿す瞳から目が離せない。そして目が離せずポスターの前で腰砕けになる女性が多発していると話題になっている。そのポスターをただ暫くの間見つめ続ける・・・最近のキョーコが起きてからまずやっている事だ。
まだ早朝ということもあり窓の外からは車の音や人々が動き出す生活音もなく、時々鳥のさえずりが聞こえるくらいで静かだ。静かでも、確実に時間は進んでいく。
キョーコはふうーっと深く息をついて目を閉じた。そして次に目を開けたとき、ポスターに向かってガッツポーズをして

「よし!!今日は新記録よ、キョーコ!!10分以上耐えたわ!最初は10秒と持たなかったけど、日々の鍛錬が実ってきたのかしら、これなら大丈夫!かも・・」

キョーコは素で蓮に会うことを恐れていた。いつか厳重に鍵をかけたはずの箱が開いてしまってから、何度も鍵をかけなおそうとしても蓋は閉まらなくなっていた。その箱からあふれ出してきた想いは膨らむ一方で、不破に復讐することなど小さくなってかき消されてしまっていた。

(もう二度と恋なんてしない・・そう誓ってきたのに・・自覚したらしたで急速に蝕まれていくようだし・・・せめてあの人に気づかれないようにしないと後輩ですらいられなくなる!)

キョーコはポスターの正面に立ち寂しげに笑いかけた。

「…想いは届かなくても、後輩ではいさせてくださいね」

蓮への気持ちを閉じ込め蓮に気づかれないように・・毎朝行われるそれはまるで儀式のようで・・・。




「え!?キョーコちゃんが?蓮のあのポスターを!?」

社は思わず聞き返して瞳キラキラ乙女顔になり、蓮は無表情になった。

「ああ、どうしてもって頼まれてなぁ、なかなか手に入らなくて大変だったんだが・・・」

タレント部主任の椹は頭をコリコリかきながら苦笑した。
その後タレント部を後にした二人は暫く無言だったがこれ以上我慢できないというように社が

「・・なあ、蓮」
「多分誰かに頼まれたんだと思いますよ、ポスター」
「俺はまだ何も言ってないぞ」
「でもその事話す気満々な感じでしたよ?」

そう言われグッと言葉に詰まる社。蓮はそんな社を横目で見ながら

(あの子にそういう期待はしない方がいいからな・・・でも・・)

現実は甘くないと軽くため息をつきつつ淡い期待も消せない蓮なのであった。



終わり




スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

sidetitleプロフィールsidetitle

パピちゃちゃ

Author:パピちゃちゃ

sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle最新トラックバックsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitleFC2カウンターsidetitle
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleリンクsidetitle
【当ブログへのリンクについて】 二次ルールを守っておられる「ス・◯・ビ」二次作家サイト様に限り、リンクフリーです。相互リンクさせていただきたいので、お手数ですがリンクを貼られる前にご一報ください。尚、原作者様の作品画像やアニメ画像を無断掲載をされているサイト、ただ読み&無料視聴など違法な方法を紹介するサイトからのリンクはお断りいたします。 (リンクはトップページにお願いいたします)
sidetitleブロとも申請フォームsidetitle

この人とブロともになる

sidetitleQRコードsidetitle
QR
sidetitleメールフォームsidetitle
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。