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最後の夜の後日

最後の夜のラストです。くどくどダラダラ続けてしまいました。自分的にこれが精一杯の甘さです。


今日は一日蓮の顔が緩みっぱなしだった。気がつくと社が言うところの「破顔」になっており、すれ違う女性はバタバタ倒れ社に度々注意されているのだった。
社にとって今日は大変な気疲れする一日だったけれど仕方がないとも思っている。「抱かれたい男NO.1」と賞されるが恋愛音痴な蓮の想いがやっと実って、今夜はラブミー部としてではなく恋人として食事を作って待っていてくれてるのだから。
社は、家まで送るという蓮の言葉をさえぎり、用事があるからと最寄の駅でおろしてもらった。

「キョーコちゃんの為に早く帰ってあげなさい。お兄ちゃん命令だぞ」
「有難うございます、社さん」

蓮は少しバツが悪そうな笑みを浮かべ、自宅マンションへと向かっていった。


一方キョーコは食事の用意はすでに整っており、後はこの家の主が帰宅するのを待つばかりになっていた。
この先輩俳優の家に上がるのは初めてではないし食事も何度も作ったことがあるが、「恋人として」は初めてである。なので、ずっとそわそわ落ち着かない様子でウロウロしていた。

(さっき、もうすぐ帰るってメールが来たし、ど、どーしよー・・だ、だって今夜泊まるって事はその・・・恋人同士だし・・うにゃうにゃあるわけで・・・や、嫌なわけじゃなくて、恥ずかしいというかなんと言うか)

キョーコは襟元から先日蓮がつけたシルシを覗いてみた。だいぶ薄くなっているけどまだ残っている・・・。あれ以来着替えやお風呂の度にこのシルシがそのときのことを思い出させてのた打ち回っている。一人赤くなったり青くなったりしていると背後から急にふわりと抱きしめられた。

「ひゃ!!」
「…ただいま最上さん…クス…インターホン鳴らしたけどその様子じゃ気が付かなかったんだね」
「もっもうしわけあ…ひゃう!」

蓮は片腕は抱きしめたまま、もう片方の手はキョーコの顎をなぞり頬に触れるか触れないかの口付けを落とした。

「謝らなくていいから・・・先にシャワー浴びてきていい?」
「あっはい、どうぞ、その間にお料理温めておきますから」

蓮がシャワー中、キョーコはキッチンで料理を温めなおし手早く用意している間も頬が火照っていた。

(もう!色気垂れ流しすぎよ!!敦賀さんは!・・・でもそれに比べて私は・・)

また思考の小部屋に入りかけたが、すぐ我に返り仕度を続けるのだった。


「ご馳走様、とても美味しかったよ…有難う」
「い、いえどういたしまして」

少しぎこちなく答えて片付けようと立ち上がりかけたキョーコへ蓮は

「ああ、ここは俺がやっておくから、最上さんお風呂に入っておいで?」

お風呂、の言葉にピキーンと固まるキョーコだったが

「そんな、敦賀さんお疲れなのに…」
「いいから、最上さんは気にしない」

ぽんっとキョーコの肩に手を置くと、また作動停止したキョーコをみて蓮はたまらず噴出していた。

「…ははっ、最上さんそんなに警戒しなくてもすぐにとって食ったりしないよ」
「わっ笑うなんて酷い!敦賀さん!…だって、私どうしていいかわかんな…くて!」
「うん…ごめんね?でもからかったわけじゃないんだ」

真っ赤になって涙ぐむキョーコの頭を撫でながら

「最上さんが、緊張してるところも笑ってるところも怒ってるところも全てが愛おしくって堪らないんだ。今までこんなに人を好きになったことは一度もない」
「またそんな、ストレートすぎて、はっ恥ずかしいです」
「クス…お風呂上りに冷たい飲み物用意しておくからね?ゆっくりどうぞ」


のぼせそうなほど色々考えながらお風呂に入っていたお陰で、敦賀さんの入れてくれたアイスティーが数倍美味しく感じられるキョーコは、隣に座る蓮をちらりと見上げた。

(彫が深くて整った顔で抱かれたい男NO.1なんていわれてる人が…いいのかな私なんかで……もっとこの人には相応しい人がいるはずなのに…な…でも私は……)

「ん?どうした、疲れた?」

ずっとキョーコに見つめられていたので視線を感じた蓮は穏やかな表情で問いかける。

「あの…私、あれからずっと考えていたんです。敦賀さんにその、想ってもらえるなんて奇跡みたいで嬉しくて…でも本当に私なんかでいいのかな…なんて…」

蓮はキョーコの鼻をむぎゅっとつまんだ。

「いっいひゃいです、敦賀さん~」
「そうやって自分を卑下する言い方しない。そう言うなら俺のほうこそ君には相応しくないだろう…まだ君に話していないことが沢山ある。ヒール兄弟をやっていたとき俺の中の闇の部分を君も気が付いてるだろう?俺は君のような純粋さはない。それでも君を求めて止まないんだ」

切なげな苦しそうな蓮の表情にキョーコは握りこぶしを作り必死の顔で

「そ、そんなこと言わないでください!わっ私は敦賀さんの全部をひっくるめて、好き!なんです!!」
「その台詞そっくり君に返すよ」

眩しくて直視できないほどの笑みで言い、いつの間にかキョーコの肩を抱いていた。そして瞬時に夜の帝王化するとキョーコの耳元で囁いた。

「最上さんにやっと好きって言ってもらえた…有難う、愛してるよ」
「私も……です」

キョーコは全身真っ赤になって蓮にかろうじて聞こえる声で答え、蓮の首に自分の腕をまわす。
蓮はそれが合図のようにキョーコを抱き上げ寝室へと向かっていった。



終わり











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