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久遠パパは最強 後編

なかなか文章を上手くまとめられません。心理描写をきちんと書けずにダラダラ長いって感じで。
うーん、難しい…
いきなり腕を掴まれ、バランスを崩しながらも振り向いたキョーコの視線の先には、驚きの表情をした不破が立っていた。

(なっ!バカショー!?何でこいつにもばれるのよ!!)

キョーコの表情は一瞬で怒りの色に変わり

“いきなり何だよ、あんた。腕を離せよ”

強い怒りの瞳に一瞬躊躇った不破だが、この少年はキョーコだと確信を持ってるようで

「どんなに声色変えたって俺にはバレバレなんだよ!それにこの茶番は何だよ!それもこんな犬野郎と!!」

掴んだ腕に力が入り、顔をゆがめてキョーコに詰め寄った。

(何がバレバレよ!プロモの時も、スタンドのバイトの時も気がつかなかったじゃないの…!!)

そう、不破と別れてすぐ、スタンドでバイト中に不破と会って話した時は全く気付かず、プロモ撮影で顔を合わせたときも最初は分らなかったのだ。
しかし、今分ってしまうということはこの男はスキルアップしているということで、キョーコはそれを思うと更に腹立たしく、黒い感情が渦巻いてきていた。レイノは妖しい笑みを浮かべながらその様子を見つめていた。

(覚悟しなさいよ、バカショー!!)

キョーコが目に見えない怒りの黒い魂をぶつけようとした時、急に黒い壁で視界が遮られた。

「彼から離れろ」と言葉と同時に腕が軽くなり、拘束が解けた事を実感する。壁のように見えたそれは、長身で重量級のクーヒズリのSPの内の一人のもので、キョーコと不破の間に入り込み、その大男のせいで不破からはキョーコの姿はみえなくなっていた。
急に登場した大男にその場の人間たちがひるんでいると、

「久遠!こんなところにいたのか!」
と後方から声をかけつつ、近づいてきた。

“父さん!”

キョーコは心から安堵したというように、クーに飛びついた。クーはキョーコの様子に眉を寄せた。父さんと二人で、しかも日本にいるときは日本語で会話する約束の状態で、あえて英語を使ったのだ。クーはレイノと不破をチラリと見やり、キョーコを安心させるように優しく抱きこみ、頭をぽんぽんと叩いた。

“控室で待っているように言っただろう?心配で探したんだぞ?”

父親が子供に向ける優しい眼差しで問いかけた。
ふわりと温かく優しいクーの腕の中でホッとして、クーにほにゃっとした笑顔を向けた。

“ごめんなさい、父さんまだだと思って冒険してたんだ…”

クーはキョーコの頭を優しく撫でながら、

(この子の笑顔はある意味凶器だな…だからこうやって男どもに絡まれるんじゃ…彼も大変だな‥)

と心の中で呟きつつ

“さあ、もう行こう、父さんは食事まだなんだ”

キョーコには英語で話し、レイノと不破に向かって日本語で

「やあ、私の子が何か面倒をかけたかな」

とにこやかに言った。

「アンタの‥子!?」

不破が驚愕に満ちた表情でクーを見ている。レイノは

「俺はこのデカイのと戦って痛い思いをするのはごめんだからな、また今度…」

キョーコに絡みつくような視線を送り、くっと笑って「行こう」と他のメンバーを促した。

背中越しにも感じる気配にびくっと身体を強張らせたキョーコを、クーは安心させるように子供を抱くように抱き上げた。

“わっ!?と、父さん!”
“おまえは目を離すとすぐどこかへ行ってしまうからな”
“これじゃ、子供みたいだよー”
“おまえはずっと私の子だよ”

早口でそんなやり取りをして、不破へ向き直ったクーが

「じゃ、私たちも失礼するよ」

ハッと驚愕から覚めた不破が

「ちょ…待てよ、あんたの子って…」

嘘だろう!?と言葉を続けようとした時、クーの背後から

「尚!遅れてごめんなさい、そろそろ時間だから行きましょう?」

不破のマネージャーの祥子は少し遅れてきたのだが、ビーグールと今来日中のクーヒズリとただならぬ雰囲気で、すぐに声を掛けられなかったのだが、これ以上何か問題を起こすとまずいと会話に割って入ったのだ。

「申し訳ありません、Mrヒズリ失礼します」
「いいえ、それじゃ」

にっこりとウインクされ、少し顔を赤くしながら、「尚、行きましょう」と袖を引っ張った。
不破は納得いかず、軽く舌打ちをして去っていくクー一行を見送った。




「先生!!申し訳ありません!!」

少し遅い昼食時、店の個室で畳に張り付くようにキョーコが涙しながら謝っていた。

「ん?何のことだ?」

クーは出された料理の皿を次々空にしながら、食べるのをやめることなく聞き返した。

「い、いえ、ですから先程の…」

キョーコが言い淀んでいると、クーは、ああ!というように、

「あれは気分良かったぞ。私の大事な娘にたかる虫を父である私が追い払えるなんてこんな楽しいことはないだろう?」
「ほえ!?娘!?」キョーコはきょとんとして
「でもさっきは姿を久遠にしてましたし…」

どういうことだろうと首をかしげると

「姿は久遠だったが、あんな虫どもに囲まれたお前を見たら大事な娘になっていたよ、また絡まれたらちゃんと父さんに言うんだぞ、キョーコ?」

優しく言われて、キョーコはこれまで経験したことのないような心が温かくなるのを感じていた。



   終



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