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Author:パピちゃちゃ

関東在住で中1の母 スキビ好き。

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青空と花束
スキビ二次と日常を綴ったブログです。当然原作関係者様とは無関係ですし、完全自己満足世界なので、ネタバレNGな方や二次を嫌悪される方はご遠慮ください。
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素敵な頂き物です。
ご訪問ありがとうございます。
今回は仲良くして下さっているマリモ様から素敵なお話ゲットしましたので、飾らせていただきます。
このお話は、以前マリモ様宅でUP前に読ませていただいちゃうという読み手としてはとても嬉しい出来事だったのですが、タイトルが決まっていないとのことで色々お話して、なんと私の案を採用して下さったという経緯があります。
「過ちと恋心」です。元々センスない私ですのでタイトルはともかく(?)内容はとても素敵なんです。切なくてキュンとくること間違いなしです!
1ヶ月ほど前にマリモ様宅でUPされていますので、すでにもう読まれているかと思いますが、まだの方いらっしゃいましたらぜひ!お勧めです。ご感想はマリモ様へお願いします。
マリモ様、今更ですがありがとうございます。



過ちと恋心



人は誰しもつい魔がさしてしまう瞬間がある・・・食欲や金銭欲、物欲など様々な誘惑に負けて・・・。
どんなに善良で忍耐強い人間であっても1度くらいは経験しているはずだ。
ましてやそこに恋なんてものが絡んでしまったら、抗うのは至難のワザと言ってもいいだろう。
そう、たとえそれがラブミー部最強のラスボスであったとしても・・・。


キョーコは現在自室で愕然としていた。
机の上に置かれた高価そうなロケットペンダントに視線を固定したままで。
だがずっとそうしていてもしょうがないと思ったのか、恐る恐るといった感じで手を伸ばしそれに触れる。

「・・・どうしよう・・・。」

ペンダントを手にとり本日何度目になるか分からない台詞を呟いているその表情は、暗いというよりも泣き出す一歩手前といった方が正しいだろう。
そんな彼女は躊躇いながらペンダントを開こうとしては手を止めるといった動作を繰り返していたのだが、結局中に何が入っているのか確かめることも出来ず再び机の上に戻しその横に突っ伏した。

「・・・本当に何でこんな馬鹿なことしちゃったんだろう・・・。」

どんなに嘆いても仕方ないと頭では分かっているもののそうせずにはいられず、また1つ大きなため息をつき目を閉じたのだった・・・。

時を遡ること数時間前。
社の依頼で夕食を作りに先輩俳優のマンションを訪れていたキョーコは、片付けを終え帰ることを蓮に伝えようと探している最中に、いつも身に付けてるモノとは別に首にかけたペンダントを愛しげに見つめ口付けている彼の姿を目撃してしまう。
その光景はまるで恋人にキスをしているかのようで・・・。
彼女は慌てて何も見なかったフリを決め込み自身の刺すような胸の痛みを無視したまま必死に普通を装っていたのだが、車で送ってもらう最中に飲み物を買うため降りた彼の座席に落ちてた留め金が外れたそれを手にした瞬間、素早くポケットに仕舞い込んでいた。
そしてその後も普段通りに振舞い続けて帰宅後ポケットの中のモノを机の上に置いた途端、気が抜けたようにへたり込んで今に至るのである・・・。

そこまで思い返した彼女はノロノロと頭を上げるとまたペンダントを見つめながら手を伸ばしたが、今度は開こうとはせずにそっと彼がしたように目を閉じ静かに口付けた。
これを最後に愚かな恋心を封じることを自分自身に誓いながら・・・。

そんな翌日。
蓮のスケジュールを聞こうと事務所に向かっていたキョーコは、途中で当の本人と遭遇してしまい固まっていた。
だが少し焦った様子の彼は気付くことなく身振りを交えて問う。

「やあ最上さん、丁度よかった。
ちょっと聞いてみるんだが、昨日このくらいの大きさのペンダントをどこかで見かけなかったかな?」

「・・・いえ、見てませんけど・・・。」

拾ったと言って返そうと思っていたはずなのに、必死な彼を見て彼女は咄嗟に否定の言葉を口にしていた。
そんな少し強張った顔での返答を、不審に思っているからだと勘違いした蓮は苦笑する。

「そうか・・・ごめん、いきなり変なことを聞いて。
実はそれって俺にはとても大切なものなんだが昨日失くしてしまってね・・・もしかしたら最上さんが見かけてないかと思ったんだよ。」

言いながら落胆した表情を隠し切れてない彼の姿に、胸が痛んだキョーコは無意識にいつでも返せるようにと持ち歩いていたモノを握ろうとした。
するとその弾みでポケットからペンダントが落ちてしまう。
派手な音をたてて床に当たり蓮に向かって滑っていくそれを呆然と見ていた彼女は、我に返ると拾おうとした彼から目を逸らし全身を震わせながら深く頭を下げる。

「すっ、すみません・・・本当は昨日車の座席に落ちてたのを見つけてたんです!
すぐにお渡ししようと思ったんですが手にした途端コレに愛しそうにキスされてた敦賀さんの姿が脳裏に浮かんで・・・胸が苦しくなり気付けばそのまま持って帰ってしまってました。
それだけでも重大な罪であるにも係わらずさらに落としてしまい、本当に申し訳ありませんでしたっ!!」

「・・・何で?どうして胸が苦しくなったのか理由を教えて?」

相当怒らせただろう蓮からの怒声を覚悟して目を瞑っていたのに、耳に届いたのは断罪からは程遠いそんな問いかけで・・・。
思わず体をビクリと揺すった彼女は、そのまま俯いた状態で正直な気持ちを紡いだ。

「それは・・・私が1人の男性として敦賀さんのことを好きだからです・・・。
ですがこんな不埒な想いは封印してこれからは後輩に徹しますので・・・だからあの・・・見捨てないでください・・・。」

最後の方は囁くように言って体を強張らせていると、何故か安らぐ香りと体温を間近に感じてキョーコは戸惑いながら目を開き見上げる。
そうして見た先には自分を抱きしめ破顔している蓮がいて、ますます困惑した彼女に向かい彼は笑顔のまま口を開く。

「見捨てるわけないじゃないか・・・こんなモノを肌身離さず持つくらい愛しくてたまらない子の気持ちをようやく聞けたっていうのに・・・。」

そんな台詞とともに見せられたのは先程落としたペンダントの中に入っていたモノ・・・彼女が以前失くしたはずのイヤリングの片割れで。
見た途端目を見開いた様を見ながら彼は尚も言葉を続けた。

「何も聞かれないから拾ったままずっと預かってたんだけど・・・今回君も似たようなことをしたからこれでおあいこだよね。」

そう言われてもいまだ唖然としているキョーコに苦笑しながら、彼は壊れることなく無事だったペンダントを細い首にかけてやる。
すると恐る恐るそれを握った彼女の瞳から決壊したように涙が溢れ出していき・・・。
ようやく理解したらしい少女をあやすように抱きしめていた蓮は、顔中にキスを降らすと最後にそっと唇にキスをしたのだった。

後日キョーコの胸元には恋人から貰ったペンダントが揺らめいていたのだが、その中身や付き合うようになった詳細については親友がいくら聞いても明かされることはなかったらしい。
そう、それは他に知る人がいない・・・2人だけの秘密である・・・。



おわり
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