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風邪?(5)

このお話でラストです。社さん視点のつもりですが、ちゃんとなってないかも・・ってか社さん視点って時点で甘い話じゃないです。自分じゃ甘いの書けないので、素敵サイト様をこっそり覗く日々です。
「…今日はありがとうございます。…スケジュール調整、大変だったんじゃないですか?」

運転中の為、前を見つめたまま発した言葉は少し気まずそうな色をしている。コイツは俺がお前を理解してるってことを分ってるんだ。本当なら昨日も早く仕事が終わるはずだった。けれど、蓮の仕事ぶり以外の所でのトラブル続きで、終了したのが深夜でとてもキョーコちゃんに会いに行ける時間ではなかった。その為普通の人には分らないけど、コイツの怒りのオーラを一日中浴びる羽目になってしまった。あ、でもキョーコちゃんも敏感に感じ取るよな…

「気にすんなって!俺もキョーコちゃんの事は心配だからな。さっき社長に連絡した時はキョーコちゃん、もう熱はだいぶ下がってきて落ち着いてるそうだ」
「そう…ですか、良かった…」

ホッとして柔らかい笑みを浮かべる横顔。ホントにお前の精神状態はキョーコちゃんに左右されるよな。
ふと、窓の外を眺め車の時計を見る。この流れならあと10分位で着くだろう。少しでもキョーコちゃんに会って補充してもらわないと、俺の胃がもたないよ。




先に社長に挨拶して、キョーコちゃんのいる部屋に向かっていると、メイドさんに呼び止められた。マスクを付けてほしいと渡そうとしたが、蓮は蕩ける笑顔でそれを断りドアをノックした。
すぐに返事が返ってきたのでドアを開けると

「ああー!!どうしてマスク付けて下さらないんですか!?社さんも!!」

ベッドから乗り出してラフな感じの部屋着を着たキョーコちゃん。少し顔が赤いけど、その声量でだいぶ元気になって来たのも分るし、確かに君の言う通りなんだけど、ねえ、キョーコちゃん・・・。

「大丈夫だよ、それより体調はどうかな?」
「!!そんなさらっと話流さないでください!」
「大丈夫だよ本当に、少し様子を窺いにきただけだから…だいたい俺が風邪ひいたときは君、ずっと一緒にいたけどマスクなんてしてなかっただろう?」
「あ、あの時とは違います!」
「違わないよ、風邪もインフルエンザも移るんだから…それに最上さんとほぼ同時にダークムーンのスタッフもかかってるからなる時はなるよ」

蓮はしれっとして答えてるけど、柔らかい表情で嬉しそうだ。やっぱりキョーコちゃんが元気になってきてるからなんだろうな・・・っとそうすると…

「キョーコちゃん、マリアちゃんはどうしてるの?やっぱりここへきたがるだろ?」
「そうなんですよ、マリアちゃんにはかわいそうなんですけど・・・でもかわりにお手紙を書いてってお願いしたんです。そしたら…ほらこんなに」

テーブルの上に綺麗に重ねてあるそれは色とりどりの可愛い便箋やカードが10通以上ある。

「学校の休み時間にも書いてくれたりして…あ、と早く元気になるようにっておまじないグッズまで」

ニコニコほくほくしながら見せてくれるのはいいけどキョーコちゃん、その笑顔に蓮が固まってるよ…

「あ、敦賀さんこれ・・・」

おずおずと蓮のネックレスを差し出した。…そーか、あの時何か手を握ってたようだけど、それ持たせてたのか…キョーコちゃんがここへ運ばれた晩は大変だったよ、なんせ…

「クス・・少しはそれお役に立てたかな?最上さんが倒れた晩にここへ少し寄ったんだけど、うなされてたから・・・コーンのかわりになればと思ってね?」
「そうだったんですか!?ありがとうございます!実はですね・・・」

キョーコちゃんは嬉々として何か語り始めたけど・・・でも、ちょっとまて蓮!少しって…夜中までここから離れなかったじゃないか!周りが止めるのも聞かず・・気持ちは分るけどな。それにしてもコーンてなんだ?
色々考えに耽っていたら、キョーコちゃんは興奮気味に

「……それでですね、やっぱり夢の中で救ってくれたのは敦賀さんのネックレスのお蔭なんです!敦賀さんの魔力が籠められたネックレスが!!」

…魔力って何?キョーコちゃん。何とも思ってない子に自分の物お守り代わりになんて持たせないって、そろそろ気付こうよキョーコちゃん・・それまでニコニコしながら相槌を打っていた蓮は

「そう…そんなに強力ならずっと持っていてもらおうかな。俺のかわりだと思って…」
「!?え!そそそそ、そんなわけにはいきませんよ!」
「どうして?役に立ったんだろう?」
「え、いえあの、敦賀さんの持ちモノってすべて高価だし・・ってそうじゃなくてっっ」

キョーコちゃんは真っ赤になって両手をブンブン振ってあわあわしている。

「ん?何?俺の物持ってるなんて…嫌かな」

憂いを帯びた色気垂れ流しの表情で迫っていく。イヤ、実際距離が縮まってる訳じゃないんだけどっっ。まったくこの二人はどうしていつもこうなんだろう。どっちもどっちなんだろうけど見ていて進展する気がしない!!とりあえずこの場を納めないと・・・

「…蓮、そろそろ行こう?キョーコちゃんも熱上がるし・・・キョーコちゃんも折角だからしばらくそれ持ってなよ、また悪い夢見ないようにさ」

二人とも納得しかねるようだったけど、俺は構わず話を進めて社長邸を後にした。
ああ、この二人さっさとくっついてくれないかな・・道のりは長いか…運転する蓮の横顔を見ながらため息を落とした…



終り





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