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フリー作品頂きました!(1)

→両片想い← 常葉様が素敵なお話をフリーで作品でUPされていたのでお持ち帰りさせていただいちゃいました。もうすでにご存知かと思いますが、暫くお休みされていた常葉様が最近再開されていて、その上フリーで持ち帰りOK!だなんて太っ腹すぎです!
タイトルは「フィアンセ以上、恋人未満」最後までどうなるのかハラハラドキドキしちゃいます。全4話ですので順にUPします。まだ読まれてない方はぜひ。常葉様のお話は他の素敵作品も読み応えバッチリですので右側のリンクからいけますのでどうぞ。ご感想は常葉様へおねがいします。
常葉様のお話を飾らせていただいて凄く華やかになりました。有難うございます!

フィアンセ以上、恋人未満①


 プロローグ(Side:蓮)

「お帰りなさい、敦賀さん!お風呂とご飯、どちらを先になさいますか?」

 扉を開いた途端に告げられた言葉に、動揺で何も言えなくなる。
 俺の気など知らずにニコニコ微笑む最上さんへ「君がいい」と言ってやりたい。

「えへ、ビックリしましたか?実は結婚したら一度は言ってみたかったんです!」

 我慢しているのは、彼女のこの無邪気な笑みを壊したくないから。

 ・・・しかし、これは何と言う苦行であろうか。

 俺は最上さんが食事をせずに待っていてくれたであろうことを見越し、食事をお願いする。


 リビングへと向かう二人分の足音には、苦しみの中にも確かに幸福があった。
 俺が既に、彼女へ想いを告げる資格を永遠に失っているのだとしても・・・・。

 今日から、俺たちの結婚生活が始まる。



 ‡ ‡ ‡



 その日は敦賀蓮、初のスキャンダルが世間を賑わせた日だった。
 一言で言うと『未成年との同棲発覚!?』である。
 何故『!?』なのかと言えば、相手が正体不明なため、年齢に対しても推論でしかないからだ。

 映画『TRAGIC MARKER』から3年、既にB・J役が敦賀蓮であったことは公表され、お陰で最近は海外からのオファーや、ダークヒーローや悪役と言った役のオファーも来るようになり、仕事が楽しくて仕方がなかった。

 が、そんな折、どこからか『雪花』の事が漏れた。いや、彼女のことは以前から噂があったが、問題は同棲(と言う名の同居)がばれた事だ。裏など取らずに三流紙が推測(と言う名の妄想)で書き連ねたことだけに、秘密裏に警戒を怠っていなかった社長の手をすり抜け、その雑誌は世に出された。

 そしてそれが事実であったが故に、否定することが出来なかった。
 相手側にこれを事実とする根拠がなくとも、否定する証拠がないという意味で、それは此方も同じであった。この時点で勝敗は決したと言える。

 『雪花』を演じたからだろう。朝から呼び出された社長室には、既に最上さんがいた。そして俺を彼女の横に座らせると、社長が言った。

「お前ら、それぞれ状況は分かっているな」

 俺も彼女も神妙に頷く。
 そんな俺たちに、社長は状況に似つかわしくない、いやらしい笑みを浮かべた。
 そして告げる。



「芸能界にいたけりゃ、お前ら結婚しろ」




 ―――――――――は?



 § § §



 プロローグ(Side:キョーコ)

 そわそわとしながらあの人の帰りを待っていると、コンソールがこの部屋へ向かう人間の存在を知らせてくれて、私は慌てて玄関扉の前へと向かった。
 そして、開かれた扉の先の人物に予め用意していた言葉を放つ。

「お帰りなさい、敦賀さん!お風呂とご飯、どちらを先になさいますか?」

 それとも私にします?と冗談交じりと言う名の保険をかけつつ発せられる予定だったセリフは、敦賀さんの無表情を見て即座に修正。

「えへ、ビックリしましたか?実は結婚したら一度は言ってみたかったんです!」

 敦賀さんとお付き合い(当然、知り合い的な意味で、よ)するようになってから既に年単位の時が過ぎた。

 流石に彼がこれくらいの可愛い冗談で怒らないのは知っている。
 でもイラツボは突いてしまったらしく、相変わらず無表情の敦賀さん。 怒られないのはいいけど、これくらいでイラッとするなんて、ちょっと心が狭すぎやしませんか?

 と今までにないことを思ってしまったのは、夫婦になったからかしら。

 形だけ、それだけのものだとしても。



 ‡ ‡ ‡



 その日は、『京子』引退の危機がやって来た日だった。

 私 が朝早くに社長室に呼び出され聞かされたのは、母と母の実家が自分を政略結婚に使うため、未成年時に保護者の許可なく働かせていたことを盾とし、『京子』の芸能界引退と身柄引き渡しをLMEに要求した、と言うことだった。

 芸能界引退なんて、絶対にごめんだった。この世界に入ったばかりの自分なら、頷いていたかもしれない。初めて母に必要とされた、と。
 でも、今は違う。全てが充実していた。たくさんの人と関わって、様々なことを経験して、仕事も、そして・・・恋も、今までの人生の中で一番充実しているのに。

 LMEに迷惑を掛けたくない、でも芸能界もやめたくない。
 混乱した頭ではどうすればいいのか分からず、困った時いつも頼ってしまう先輩俳優の姿が過る。

 社長室の扉がノックされたのは、そんな時だった。

 開かれた扉から入って来た人物が幻のように思えたのは、その人が今まさに考えていた先輩俳優、敦賀さんだったから。

 でも天の助けかと思うよりも先に、もしや自分の方の時間が押した為にダブルブッキングしたのかと慌てた。

 ・・・にも拘らず、何故か社長の前にこの人と二人並んで座っていると言うこの状況。
 理由はわからないけど、必要なことなのだろう。

「お前ら、それぞれ状況は分かっているな」

 敦賀さんにも何かあるのだろうか。しかし『それぞれ』と言うことは、自分の状況が分かっているか、と言うことだろう。

 私も敦賀さんも頷いた。
 ふと気が付くと社長の表情がにやぁ~ん、と言う擬音の似合いそうな形に変わっていて、嫌な予感を覚える。が、止める間もなく我らがLME社長は仰った。



「芸能界にいたけりゃ、お前ら結婚しろ」



 ―――――――――え?






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