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頂き物第二弾です!

ノロマな亀のつぶやき マリモ様から頂きました2つ目のお話です。
タイトルは「混浴は大賑わい」です。
「温泉」というキーワードを元に創作して下さいました。
こちらはタイトル通りにとても楽しいお話になっています。
私的に蓮が放った一言がツボです。独占欲の強さがこの一言で表せてしまうというか・・・。
まだ読まれてない方はぜひ!ご感想はマリモ様へお願いします。



混浴は大賑わい



見上げれば満天の星の下、キョーコは気持ちよさそうに鼻歌交じりで呟いた。

「はあ~、生き返る~。やっぱり露天風呂は最高だわ。」

その言葉通り彼女は現在2~3人入ると満員になるような小さな露天風呂に1人で浸かっていた。
ただしそこは誰でも入ることの出来る、所謂混浴であるのだが・・・。

「それにしても勿体ないわね。
女将さんにまず浸かる人がいないって聞いたから来たんだけど、こんなに気持ちいいのに本当に見事なくらい誰も来ないんだもの・・・。
思い切って来てみて正解だったかも・・・。」

彼女は上機嫌でそんなことを呟きながら手足を伸ばし目を閉じる。

昼間の蓮との共演で心身ともに疲れ果て宿に戻ってきたキョーコは、そこの女将に他の人には内緒だと人が滅多に浸かることのない隠れ湯の存在を教えてもらった。
元来温泉好きの彼女はその話を聞いてるうちに無性に入りたくなってしまい、女将にだけ告げてここに来たのだった。
そんな彼女が温泉を堪能しながら伸びをしていると何処からともなく1匹の猿がやって来て湯に入ってくる。
驚き思わず逃げようと腰を浮かしかけた時、この温泉には野生の動物も浸かると言われていたのを思い出す。
決して騒がず大人しくしているようにという言葉に従い身動きせずにそっと様子を伺うと、猿は湯で顔を洗ったり目を細めて息をついたりしていた。
そのおじさんみたいな動作にキョーコは内心噴出してしまう。

(ふふ・・・こうして見てると人間みたい・・・。)

微笑ましい光景についじっと眺めていたら視線に気付いたのか猿が彼女の方を向いた。
あっと思ったが時すでに遅く、視線も逸らせず見詰め合ってしまう。
もしかしたら豹変して攻撃してくるのではないかとビクビクしていた彼女だったがその様子もなく安心しかけていると・・・。
急に動き出した猿が興味深々といった感じで自分の方に向かってきたのを見て顔を思い切り引き攣らせた。
そのまま目の前まで来て手を伸ばしてくる猿から我が身を庇うように彼女は体を縮こまらせ両腕で胸を隠しながら固く目を閉じる。
あともう少しで届くという時、不意に第三者の声が聞こえてきた。

「その手をどうする気だ?」

その聞き覚えのある声に助かったと思いキョーコが目を開き振り向くと、そこには闇色のオーラを身に纏い怒りを前面に押し出した魔王・・・蓮が立っていた。

「ひぃぃぃぃ~~~っっ!!」

見た瞬間震え上がった彼女は思わず悲鳴を上げながら同じように怯えた猿と抱き合う。
それがさらに彼の怒りを助長するとも知らずに・・・。
額に青筋をたてた蓮が睨むと猿は一目散に逃げていき、その場には2人だけが残される。
気まずい沈黙が漂う中、先に口を開いたのは蓮だった。

「さてと・・・言いたいことは山ほどあるんだが取り敢えず君は出た方がいいんじゃないか?
誰が入ってくるか分からないのに長湯はよくないしね・・・俺は後ろを向いてるからほら早く・・・。」

その言葉通り背中を向けた彼の横を駆け足で通り抜け脱衣所で服を着た彼女は、結局湯に浸からず一緒に宿に戻る蓮に道中散々小言を言われ続け着く頃にはげっそりとやつれていた・・・。

こうして疲れをとるための温泉で逆に疲れを溜め込むはめになり尚且つ恥ずかしい思いまでしたキョーコと、仲居に聞いて行った先で思いがけず湯に浸かる彼女の姿をモロに見てしまった蓮は共に眠れぬ夜を過ごしたのだった。
翌日両者の態度がおかしいことに気付いた社があらぬ妄想をして蓮を問い質したのは言うまでもないことだろう・・・。



おわり
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