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ACT.181の一部から派生

萌え萌えな続き妄想じゃないです。それに上手くまとめられずダラダラな文章です・・・。



あの夜中の蓮の異変から3日後の夜、キョーコはそろそろ体力の限界にきていた。割と丈夫で体力にも根性にも自信があるがまともに寝ていないのだ。
もともとヒール兄弟を始めてから寝不足ではあったが、あの夜以降は更に眠れぬ日々。それは蓮の異変が気がかりなのもあるが、なんといっても毎晩一緒のベッドで寝るようになってしまったからかもしれない。

蓮は現場へ行けば完璧に役をこなしている。だが以前より密着度が上がった。それを遠目に見守る共演者やスタッフたちは

「兄弟でアレは異常だ」

との意見もあれば

「外国人は兄弟でもそのくらいのスキンシップはアリだ」

とも言われていたり

「外国人でもあんなにベタベタしないだろう」
「ならばどの程度が一般的なのか」

日本に住んでいてほとんど日本人の中で過ごしている彼らには「普通どの程度か」など想像はつかない。
ヒール兄弟の知らぬ所で色んな意見が囁き合われていたが、見慣れてくるとそれが当たり前の光景となり違和感を唱える人間は減っていった。

ただ張本人のキョーコは慣れない。
セツになりきっているつもりでも触れ合うと素の部分の心がざわめく。認めたくないと目を逸らしている気持ちはどんどん育って切なさは増し、その対象である蓮の隣で安眠など出来るはずもなかった。

キョーコは滞在中のホテルの部屋で用事を見つけては忙しなく動いていた。何かしていた方が気が紛れるからだ。
でもなるべくカインの視界から外れないように意識している。あの夜以降、カインはセツを離したがらない。

(一体敦賀さんに何が起こってるんだろう・・社長さんに現状報告したい気もするけど、こういつもベッタリじゃそんな時間すらないわ)

寝不足と疲れで無意識に溜息を零しながら畳んだ洗濯物をしまうべく立ち上がろうとしたとき、突然身体がグラリと揺れた。自分の意思とは関係なしに倒れこんでしまう。

「セツ!?」

すぐにカイン扮する蓮が傍に来た。
心配そうに覗き込む瞳はカインのものか蓮のものか不安そうに揺れている。
キョーコはセツのまま

「大丈夫よ兄さん?ちょっとよろけただけ・・」

努めて笑顔で言ってみるが蓮には通用せずカインとして言葉を発した。

「・・・もう動くな、寝てろ・・」

それと同時にキョーコを抱き上げるとベッドにふわりと横たえた。

「に、にいさ・・」

突然のお姫様抱っこであわあわするキョーコをよそに蓮はキョーコの額に手を当て

「・・少し熱い」
「え!?や、熱なんて・・(それは急に貴方に抱き上げられたら動揺して顔が熱くなりますって!!)」
「薬は・・?」
「へ!?あ、バッグにあるけど・・」

それは今回何日もホテルに滞在する事を聞いただるまやのおかみが、念のためにと頭痛薬や風邪薬など持たせてくれたものだ。
蓮はすっと立ち上がるとキョーコのバッグと水を用意して戻ってきた。

「飲んどけ・・」
「いえ、でもホントに大丈夫だから」
「・・・・・」

一瞬の間を置いて蓮の雰囲気が変わった。キョーコが苦手とする色に。
蓮は目を細めて鼻先が触れ合うほど近くまで顔を寄せ

「そんなに嫌なら俺が飲ませてやるが・・どうする?」
「!!??」

キョーコはセツがすっかり抜けて

「え、あのじ、自分で飲みます!飲ませていただきます!!」
「遠慮するな、ほら貸せ・・」
「けけけけ、結構ですー!!!」

キョーコは急いで薬を取り出し口へ放り込み蓮の持ってきた水を受け取りごくごくと飲み干した。

「・・ぶっ、くくっ・・」

必死の形相のキョーコに蓮は噴出していた。

「・・カイン、じゃなくて敦賀さんですね、からかったんですか!?」

険しい表情でじっとりとした視線を送るキョーコ。蓮は苦しそうにお腹を押さえて笑っていたが、

「くくっ・・ごめんごめん、からかうつもりはなかったけど・・」

蓮は正直からかってはいなかった。もしキョーコが拒否しなければ本能のままに行動していたかもしれない。最近役の切り替えスイッチが曖昧になってきている。

(こんな状態でこの子に手を出すわけにいかないし、歯止めが効かなくなってしまうだろう・・)

「けど、なんですか!?」

まだむくれたままのキョーコが問う。

「あー・・最上さんこのところちゃんと休んでないだろう?だからちゃんと休んで欲しくて・・」

(!?気付かれてた!!って貴方が原因でしょうにっっ)

「でも、それは敦賀さんも・・・」
「・・・うん、B・J役で君には心配かけてるよね・・けど君は俺の最強の御守りだから」

柔らかい笑みを浮かべる。

(敦賀さんだ・・いつもの・・・)

「ってことでそろそろ寝ようか」

笑顔のまま蓮は照明を落とすとギシリとキョーコのベッドに腰掛ける。

「ってことってなんですか!そして何故私のベッドにっ」
「うん?いつも最上さんのぬくもりを分けてもらってるからお返しに」
「ちょっ・・いかがわしい言い方止めて下さい!」
「オヤスミ」

蓮は有無を言わさずキョーコのベッドに滑り込み、キョーコを抱き込んだ。

「!!つ・・」

昨夜より密着した寝体勢に意義を唱えようとしたキョーコだったが

「暖かい・・ね」

ポツリと呟いた蓮にキョーコは昨夜までの彼の手の冷たさを思い出し大人しくなり、そしてキョーコの思考も溶けていく。
元々3秒で眠りにつけるキョーコだ。寝不足で薬を飲んで安らぐ腕の中に入ればひとたまりもない。
すぐに眠りについたキョーコに

「クス・・今夜は俺が眠れない番だね」

壊れ物を扱うようにキョーコの髪にそっと触れ口付けを落としたのだった。





終わり









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