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箍が外れるとき(後編)

後編です。中途半端で終了させてしまいましたが・・・。今度は蓮視点です。


どうして俺はこういう場面に出くわしてしまうのか・・・
過去何度かあったあの2人が一緒にいるところ。ただの幼馴染なら俺も見過ごす事が出来た。
けれどアイツは彼女の中では昔も今も意味合いこそ違うけど特別な存在だ。
ピリピリ尖る神経が隣にいた社さんにも伝わってしまい

「・・おい、蓮」

小声で声をかけられた。
少し離れているので話の内容までは聞き取れないが、アイツが彼女の肩を掴んだ所を見て俺の中で何かが切れた音を聴いた気がする。それは少しばかり残っていた理性なのか歯止めが効かなくなりつつある昔の自分なのかよく解らない。
でも目の前で同じ事を繰り返すなんてごめんだ。これ以上触れさせない。
その行動をとったら全てを失うかもしれないけれど、それを考えてる余裕はもうなかった。

「キョーコ!」

子供の頃許されなかった呼び方で呼ぶ。
2人とも弾かれたようにこちらを向き、それによって触れそうだった2人の間に距離が出来た。
そうだ、それでいい・・お前には二度と触れさせない・・・頭の中を仄暗い意識が支配する。

「キョーコ・・今朝忘れていっただろう・・・」
「へ?え!?な、にを・・」

訳が分からず動揺しているこの子に俺は、口付けを落とした。
目を見開いたまま固まるこの子に耳元で囁く。

「・・おはようの、キス・・」

瞬間湯気が出そうなほど真っ赤になる君に次々爆弾を落としながら口付ける。

「あ、行ってきます、のもしてないよね?」

何度も角度を変え君を奪う。君の許可もないままに・・・
自分がどんなに酷い事をしているか自覚はしてるから、拒絶するなら逃げてくれ。手は頬と肩に触れてるだけだから突き飛ばしてくれて構わない。
でも逃げないで欲しい、受け入れて欲しい。俺の勝手な汚い感情が渦巻く中この子は・・・
おずおずと俺の服の裾を掴んだ。願ってはいても予想外なその行動に顔を離すと頬を染めたままの君は・・

微笑った。花が綻ぶように。

こんな身勝手な俺を君は受け入れてくれるのだろうか・・優しく抱き込むと頬を摺り寄せるように身体を預けてきた。夢でもみてるんだろうか、俺は・・

そんな空気を破るように傍で一部始終を見ていた不破が苦々しい表情で搾り出すように声を発した。

「キョーコ・・おまえらは・・・」

不破の声に一瞬身体を強張らせた彼女が不安げに俺を見上げる。心配ないと瞳で伝えると小さく頷いてくれた。

「・・こういうことだから不破君、もう彼女にちょっかい出さないでくれないか」
「!!・・チッ」

近くの壁をドカッと蹴飛ばし立ち去っていく。そしてそれまで呆けていた社さんは

「蓮!キョーコちゃん」

慌てて駆け寄り

「蓮・・ここじゃいつ人が通るか分からないから場所を変えよう、キョーコちゃんは平気?」
「あ、社さん・・はい時間はまだ余裕あります」
「蓮、楽屋入りは間に合いさえすればぎりぎりでいい、その代わり・・わかってるよな?」
「・・はい」

社さんは時間ギリギリまで2人で話が出来るようにとり図ってくれた。これがもしこの子に少しの拒否の色でも見えていたとしたら社さんは俺の暴走をなんとしても食い止めたのかもしれない。
ちゃんと話そう・・最初から。

「最上さん、聞いて欲しい事があるんだ・・」




終わり
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