スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

月下美人

ブログに初めて写真を載せてみました。(こんな写真1つ載せる作業も私にはいっぱいいっぱいです)数日前我が家で咲いた月下美人です。今年は当たり年??なのか二鉢とも二回咲いてくれました。あまり面倒見よくないのですが・・・。

月下美人
そこから妄想した話ですが上手くまとまらず、蓮様は出てこないです。何でもいいよ~という心のひろいかただけどうぞ・・・。

「ああ、お帰りキョーコちゃん」

キョーコが現在下宿しているだるまやの夫妻は、彼女を我が子同然家族の一員として温かく迎えてくれる。

「ただいま帰りました!おかみさん、どうですか!?」

ちょうど店じまいが済んだところへ慌しくバタバタ帰宅したキョーコに女将はクスクス笑いながら

「大丈夫だよ、今ちょうど綺麗に咲いてるから見て来てごらん」
「はい!」

キョーコはパアッと笑顔になり奥の部屋へと駆け込んだ。

「うわ・・・」

襖を開けたとたんに漂う花の香り。よく見えるようにと植木鉢ごとテーブルにのせられたそれは、キョーコが咲くのを心待ちにしていた蕾が綺麗に開いていた。
キョーコは頬を紅潮させてうっとりと眺める。

「綺麗・・」
「今年は2回目だよ、よく咲いてるだろう?」

後から入ってきた女将が声をかける。

「はい!素敵ですね!!前回咲いた時は仕事で見れなかったので、おかみさんに今夜咲くかもって訊いて楽しみにしていたんです」

たった一晩咲いて翌朝にはしぼんでしまうその花は、月下美人。その名に恥じない大きくて美しい白い花。
楕円形の花弁がふわりと広がるその様は

「まるでお姫様のドレスみたい」

顔をくっつけるようにして飽きもせず眺めているキョーコに女将は苦笑して

「キョーコちゃん、気に入ったなら今夜は部屋に持っていって楽しんだらいいよ、花、もう少し開くと思うから」
「いいんですか!?有難うございます!・・でも独り占めしちゃ・・・」
「いいんだよ、私たちはもう何度も見てるんだから、それにキョーコちゃんに見てもらえて花も喜んでるよ」

キョーコは照れながらお礼を言って女将が大事に育てている月下美人をそおっと抱え自室に運んでいった。女将はキョーコの後姿を見送り

「・・花が好きなのは女の子らしいけど、でも若いんだから好きな人と一緒に見たいとか思わないのかね・・・ま、あの人はそれでいいんだろうけど」

現在入浴中の夫がいる浴室の方向を見やり苦笑した。



二階の自室ではキョーコはずっと花とにらめっこ状態だ。

「うーん、さっきより花弁が開いた気がする・・」

月下美人という花の名前もそうだが夕方から開き始め、一晩でしぼんでしまうところなどもキョーコのメルヘン思考にぴったり嵌る。
そしてメルヘンの国へと旅立つキョーコに、月の光の様な髪に白いドレスの妖精が現れ至福のひと時を過ごすキョーコだった。



『キョーコちゃん、キョーコちゃん、私あなたとお友達になれて嬉しいわ』
『私もよ、こんなに綺麗な妖精さんとお話出来るなんて素敵!』

キョーコは両手を組んで瞳をキラキラさせている。

『いつもはね、一夜しか自由に飛びまわれないから中々お友達に会えないの・・』
『妖精さん!!』

キラキラの瞳から一転、涙が溢れてきた。

『でも今夜はあなたが沢山見ててくれて私を見つけてくれて本当に嬉しいのよ?だからお礼に・・』

そう言ってふわりと飛んで、テーブルに置いておいた携帯電話にそっと口付けた。

『がんばってね、キョーコちゃん』
『あ、待って!』


「待って!妖精さん!ってあれ?」

キョーコはハッと我に返りきょろきょろ辺りを見回した。テーブルに置いた月下美人は変わらず綺麗に咲いている。そして横に置いてある携帯電話が目に留まった。

(あれは、どういう意味かしら?)

「まあ、いいか」

それよりもこの花の感動を伝えたい、そんな気持ちに駆られ携帯電話に手を伸ばす。ポツポツと操作し無意識に表示させた相手は・・・
それと同時にブーンという電子音と共に手に振動が伝わった。

「わっっ」

電話を放り出しそうになりつつも慌てて掴んで画面を見て頬が染まった。

「・・敦賀さん・・・」

話したいことは沢山あるのに言葉に出たのは一つだけ。

「敦賀さん・・・逢いたい・・です」



終わり







スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

sidetitleプロフィールsidetitle

パピちゃちゃ

Author:パピちゃちゃ

sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle最新トラックバックsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitleFC2カウンターsidetitle
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleリンクsidetitle
【当ブログへのリンクについて】 二次ルールを守っておられる「ス・◯・ビ」二次作家サイト様に限り、リンクフリーです。相互リンクさせていただきたいので、お手数ですがリンクを貼られる前にご一報ください。尚、原作者様の作品画像やアニメ画像を無断掲載をされているサイト、ただ読み&無料視聴など違法な方法を紹介するサイトからのリンクはお断りいたします。 (リンクはトップページにお願いいたします)
sidetitleブロとも申請フォームsidetitle

この人とブロともになる

sidetitleQRコードsidetitle
QR
sidetitleメールフォームsidetitle
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。