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ACT.179から派生かな?

本誌の最後の方のページでキョーコちゃんが疑問に感じている所を元に妄想してます。蓮視点ですが中途半端な終わり方です。オッケーな方だけどうぞ・・。



「貴方は・・誰?」

初めてBJとして撮影に入った日の夜、彼女と2人きりのホテルの室内でふいに問いかけられた言葉。
それはセツとして投げかけられたのか、最上さんが訊こうとしたのか分からない。
ただその質問に答える代わりに、俺は後先考えずに衝動的に少し乱暴に彼女を抱き寄せた。

「ちょ・・兄さっ・・・」

じたばた暴れる彼女を尚も強く抱きしめる。

「くる・・しっってば」

華奢な身体の抵抗は俺には何ら効力がないし、こうして自分の腕に閉じ込めてもがいているこの子が愛しくて堪らない。
核心に迫った事を問われたのに、何故か嬉しい気持ちが湧き上がってきた。
この子は「敦賀蓮」の中に隠した素の自分を見つけてしまうんだ。荒れすさんでいた頃の自分を出来ればこの子には晒したくなかったけれど、これも自分の一部でその俺が彼女を欲して望んでいる。
ふと、我に返ると無意識に腕の拘束を緩めて右手で彼女の頭を撫で回している事に気付いた。

・・・何やってるんだ、俺は・・

いくらスキンシップの激しい設定でもホテルに戻ってまでこんなことしてたらこの子を困らせるだけだろう・・。急いでカインの表情になり彼女に声をかけようとしたとき、見えてしまった。
壁にかかった鏡が視界に入り、自分の位置からは直接見えないこの子の顔。
兄に溺愛されている妹の顔ではない。
大人しく男の腕に収まり頬を染めて瞳を潤ませている、それは・・・。

「・・その表情は誰に?」

ハッとして顔を上げた彼女と鏡越しに目が合った。そして「しまった」という表情。

「・・あ・・・の」

最上さんはセツに入る事も出来ず言葉も出てこない。逃がさないように片腕で腰を抱きこみもう片方の手は彼女の頬を辿り顎に手をかけ上を向かせる。どんな小さな表情も言葉も逃したくない。

「・・・それは俺に?自惚れてもいいのかな・・」

最上さんが苦手だろう素の表情で問えば、以前のようにフリーズすることなく顔を赤らめた。

「あ・・わ・・たしは・・・」
「うん?」

駄目だ・・余裕がない。思わず額に両頬に唇を寄せた。一瞬びくりとしたけれど拒否の色はなく、頬を染めたまま。そして許しを請うように彼女を見つめると、恥ずかしそうに視線を落とし俺のシャツをギュッと掴んだ。
虫がいいとは思うけど・・見つけてもらえて、認めてもらえて、少し許されたような気がした。

「・・ありがとう・・・」

ポツリと出た言葉に彼女は不思議そうに首をかしげて顔を上げた。
そんな仕草も愛しくて緩んだ顔で見つめたら、また顔を赤くする。

伝えるべき事も話したい事も沢山あるけれど・・・今はただ彼女に優しく触れた。



終わり


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