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じれったい・蓮

蓮視点の話です。キョーコ同様オチもなく中途半端ですが・・・。



やっぱりこういうのはまずいだろう・・・。
帰宅後、すぐにシャワーを浴びて首にかけたバスタオルで髪を拭きながら想いを馳せる。
ヒール兄弟としての生活が終わってから、中々彼女に会えなくなったのを社さんが気を遣ってあの子に食事の事を依頼するのはありがたい事ではあるけれど
彼女は俺のものではない。
未だにラブミー部に在籍する彼女に俺の気持ちを伝えても曲解するだけだろうし・・。
そんな事を考えながらも気持ちはどんどん加速していく。
彼女がキッチンに立っている、そんな姿を目にしただけで手が伸びていく。ギリギリで何とか堪え声をかける。

「・・・美味しそうだね?」
「ひゃああ!!」

何故か驚かせてしまったようだ。

「・・何かな?その反応は・・・」
「す、すみません、考え事してましたので・・」
「そう・・でも料理中は気をつけないと危ないから」
「は、はい~、もうすぐ出来ますので・・」

彼女を視界の端に捕らえつつ水を飲む。
2人でいる空間で料理してるのを見るのは違和感がない。ヒール兄弟の時生活を共にしていたからだろうか。
あの時は役に入り込む事で何とか乗り切ったけれど今はロックするものがない。2人きりの部屋にいて些細な仕草や表情が、抱きしめたい衝動にかられてしまう・・。
ふと、食事の支度がほとんど済んでいる彼女がぼんやりしているのが目に付いた。


「・・・最上さん?」

少し屈んで目線を合わせるようにして話しかけた。

「はっ!え!?」

我に返って慌てたように返事が返ってきた。

「もしかして体調悪い?」
「やっ、い、いえすみません、元気です!この通り!!」

元気そうに振舞うけど様子が変だ。

「でも上の空だし・・顔赤いけど熱でもあるのか?」

とりあえず額に手を当ててみると・・・。

「ん・・・ちょっと熱い・・」
「いえ、熱なんてありませ・・・」
「いや、熱いって最上さん・・ごめん、無理させて・・俺がもっと早く気が付いてれば良かった」

迂闊だった・・・そうだ、この子は体調悪いなんて自分から言うような子じゃないんだから・・。

「あの本当に大丈夫ですから」
「熱があるのに大丈夫じゃないだろう?今日はもう送っていくから」
「だっ駄目です!敦賀さんまだ夕食召し上がってないじゃないですか」
「最上さんを送り届けてから食べるよ?」
「いいえ!私を送ってからでは遅くなってしまいます、ですから・・」

俺の食事の心配をしてくれるのは嬉しいし、本当はもっと一緒にいたいけれどこのまま帰せなくなってしまいそうだから・・。

「・・分かった、それじゃあ俺だけで申し訳ないけどすぐ食べるから最上さんは・・・」

掬い上げるように抱き上げた。

「え!?・・っと、あのあの敦賀さん!?」

以前足を怪我した時と同じように抱き上げたけど前ほどの抵抗はされず、そんな些細な事に顔が緩んでしまう。

「君はここで大人しく横になってる事」

ずっとこうしていたい気持ちを抑えてリビングのソファーに降ろし、そこに脱いだまま無造作に置いてあった上着をかけた。そして返事を促すようにじっと見つめる。

「ん?」
「・・はい」
「よろしい」

最上さんの頭をポンポンと叩いてキッチンへ戻る。
とにかく少しでも食べないと彼女は納得しないだろうから、と手早く食べてソファーへと向かうと・・・。
ね、寝てる・・しかも俺の上着にすっぽり包まって幸せそうな表情で・・・。
一体なんの試練なんだこれは・・思わずそっと頬に触れてしまう。最上さんは「んっ」っと顔を歪めただけで起きる気配はない。
はあ~っ
今日一番大きなため息をついて、もう一度抱き上げた。

「次は俺の寝室へ連れて行くよ」

耳元で囁いたけどよく眠ってる君には聴こえない。
遠くない未来にそうなる事を心に誓い、ゲストルームのドアへと向かっていった。



終わり

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